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湯けむり漂う散歩エリア
湯畑から徒歩約10分の所にある西の河原公園(さいのかわらこうえん)は草津の人気観光スポットです。
草津温泉の西側に位置することから名前が付けられたこの公園は、園内の至る所から温泉が湧きだしている湯けむり漂う散歩エリアです。
河原の至る所からは50度以上の温泉が毎分約15000リットル湧き出して湯の川となって流れ出ています。なので川に見えますが湯けむり漂う不思議な光景であり、実際に触ってみると温かくて温泉であることが実感できますよ。
草津の温泉は強い酸性の為、河原に草木は育ちません。そうした景観から、別名「賽の河原(さいのかわら)・鬼の泉水(おにのせんすい)」と呼ばれ恐れられていました。
今では遊歩道もきれいな石畳が敷かれて公園として整備された、四季折々の風景を楽しめる素敵な場所になっています。
- 賽の河原
- 「賽の河原」は死んだ子供が行くといわれる冥途(めいど)の三途(さんず)の川の河原。
- ここで子供は父母の供養のために小石を積み上げて塔を作ろうとするが、絶えず鬼に崩される。そこへ地蔵菩薩(じぞうぼさつ)が現れて子供を救うという
- 鬼の泉水
- その景観から鬼が住む場所「鬼の泉水」とも呼ばれて恐れられ、鬼が出るので、この地域では大声を出してはならないとの伝記があります。
西の河原公園の見どころ紹介
そんな西の河原公園で散歩をするにあたっての見どころを紹介していきます。
自然豊かな中で足湯を楽しもう!
▲西の河原公園では、草津温泉の泉質と同じ湯での「足湯」が楽しめますよ。
公園の入場は無料ですし、足湯も無料で利用することができます。園内にはいくつか足湯のできる場所がありますので、是非自然豊かな景色の中で足湯を楽しみましょう。
鬼の相撲場碑
鬼の相撲場は江戸の戯作者「十返舎一九」が出版した『上州草津温泉往来』の<当所名勝>の中で「鬼の角力場、土俵の形おのずから石ならびてその名となる」と書かれた場所です。
東屋付近では映画「千と千尋の神隠し」の虫の音を拾った場所なんだそうですよ。
鬼の茶釜碑
▲写真ではわかりずらいですが「わき出る湯口はわれもおそろしや 鬼の茶釜の湯土産噺」と書いてあります。
鬼の茶釜は代表的な温泉湧口であり、茶釜が沸騰するような異様な音をたてて湯を噴き出していたそうです。
穴守稲荷神社
草津穴守稲荷神社(くさつあなもりいなりじんじゃ)は。1910年頃、東京・羽田の穴守稲荷から分霊勧請された神社です。
▲ここにある招福の砂は持ち帰って撒くと御利益があると伝えられています。
砂の料金は200円ですのでお賽銭箱に入れます。それから、中にあるお砂袋にスプーン一杯を持ち帰りましょう。欲ばるとご利益は半減してしまいますので駄目ですよ。
縁結び地蔵尊
▲さらに縁結び地蔵尊というのもありますので、恋愛のご利益にあずかりたい方は穴守稲荷神社とともにお参りしていきましょう。
斎藤茂吉碑
斎藤茂吉は大正時代から昭和初期にかけて精神科医、歌人として活躍した人物で草津温泉を愛した一人です。
「いづこにも湯が噴きいでて流れゐる谷間を行けば身はあたたかし」の歌が記されています。
ベルツ・スクリバ両博士胸像
▲こちらはドイツ人医学者ベルツ博士と、その共同研究者スクリバ博士の胸像です。写真の左がベルツ博士で右がスクリバ博士です。
彼らは日本の近代医学発展に貢献するとともに、草津温泉を科学的に研究し、その医学的効能を世界に知らしめました。
草津ビジターセンター
▲草津ビジターセンターは、草津温泉をとりまく自然の仕組みやその中での動植物の有り方などを中心に展示してあります。パネルや模型など様々な展示を通して草津について学ぶことができますよ。
▲草津ビジターセンターには「お休み処 いろどり」がありますので、歩き疲れたときなどゆったりできますよ。
草津ビジターセンター
- 開館時間
- 午前9時~午後4時
- 休館日
- 木曜日(臨時休館有)・年末年始
- 入場料金
- 無料
西の河原公園の夜のライトアップは穴場スポット!
西の河原公園では日没から22時までライトアップが行われています。デザインを手掛けているのは、湯畑のライトアップと同じ面出薫氏です。
湯畑がライトアップを行っていることを知っている方でも、西の河原公園でもライトアップを行っているのを知らない方は多いのかもしれません。なので、湯畑よりも人が少なく静けさも相まってより非日常の感じを味わうことができる、夜のちょっとした穴場スポットとなっています。
一定時間ごとに変わるライトアップに天気もよければ星空も眺められますよ。ロマンチックな雰囲気の中ゆったり散歩や足湯を楽しんでみてください。
西の河原露天風呂
西の河原公園の散歩を楽しんだあとは、総面積500平方メートルと草津温泉で随一の広さのを誇る「西の河原露天風呂」がおすすめです。
▲西の河原露天風呂のいろいろなご案内です。クリックすると大きくなります。
入浴料金は大人(中学生以上)が600円、子供(3歳~小学生)が300円です。中には洗い場はなくタオルも販売品だけとなっていますので注意です。
源泉は万代鉱から湧き出る「万代源泉」です。万代源泉は草津温泉の中でもマグマに近い高温の源泉で、その湧出温度は94~5度ととても高く、殺菌・抗炎症作用に優れています。なので、温泉の湯は熱めなので入浴の心得をよく読み無理をせずに楽しみましょうね。
露天風呂は本当に大自然の中の入浴という感じで解放感があって気持ち良いです。夜はライトアップされた光景に天気もよければ満点の星空も見えたり、春は新緑、冬は雪が降るなかでの入浴など時間帯に四季折々の自然を堪能しながら、大きな湯船でゆったりすることができますよ。
混浴の日
西の河原露天風呂は2019年1月11日(金)から本格的に、毎週金曜日(特定日は除かれます)の17時30分から閉館20時まで(最終入館、19時30分)の2時間半、男湯が混浴になる「混浴の日」がスタートしました。
女性露天風呂は通常通り利用でき、浴場内の仕切りの扉から男湯に出入りできます。
女性の人は湯あみ着のレンタル(400円)か持参の水着を着用しての入浴になります。男性は無料で湯あみ着の貸し出しを行っているそうですよ。そのほか子供の湯あみ着はなく水着の着用となるなど注意事項がありますので公式サイトなどで確認をしてから行くようにしてくださいね。
カップルや、ご夫婦、ご家族などで、ライトアップと合わせて混浴露天風呂が楽しめますのでおすすめですよ。
西の河原露天風呂
- 住所
- 群馬県吾妻郡草津町大字草津521-3
- 電話
- 0279-88-6167
- 営業時間
- 【4/1から11/30】7時~20時(入館は19時30分まで)
- 【12/1~3/31】9時~20時(入館は19時30分まで)
- 休館日
- 無休(メンテナンスによる休館あり)
- 料金
- 大人600円・子供300円(3歳以上小学生以下)
- 公式サイト
- 西の河原露天風呂HP
ちょいな三湯めぐり手形
▲もし草津の温泉をいくつか試したいとのことでしたら「ちょいな三湯めぐり手形」というお得に温泉巡りできるものがあります。
西の河原露天風呂の他に「御座之湯」・「大滝乃湯」と草津温泉の三湯の日帰り温泉施設がお得に入られる割引券のようなものです。大人の方は500円もお得になりますので、ぜひ活用して草津温泉を堪能してみてください。
ちょいな三湯めぐり手形の詳しい説明はこの記事を見てください!
草津の温泉を楽しむ際には「ちょいな三湯めぐり手形」というお得に温泉巡りできるものがあります。草津温泉の日帰り温泉施設である「大滝乃湯」・「御座之湯」・「西の河原露天風呂」の3か所の温泉入浴料が、500円お得になる手形なんです。今回はそんな三湯のそれぞれのの施設の特徴とおすすめポイントを紹介します。...
西の河原公園に癒されにいこう
「西の河原公園」は賑わっている湯畑の周辺とはまた違い、四季折々の自然を感じながらゆったりとした時間を過ごせる場所だと思います。散歩に夜のライトアップに西の河原露天風呂と楽しめるおすすめスポットなのでぜひ癒されに行ってみてください!
西の河原公園
- 住所
- 群馬県吾妻郡草津町草津521-3
- アクセス
- 湯畑から徒歩10分