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鬼平犯科帳の世界観を再現
今回は東北自動車道の上り線にある「羽生PA (はにゅうパーキングエリア)」を紹介します。
埼玉県羽生市にある羽生PA(上り線)は2013年12月に故・池波正太郎氏の人気小説『鬼平犯科帳』の世界観と江戸の街並みを再現した「鬼平江戸処」としてリニューアルオープンしました。鬼平江戸処は2010年6月にオープンした関越自動車道 寄居PA(上り)寄居 星の王子様PAに続き、2つめのテーマ型エリアになります。
江戸時代に日光街道の要衝であり、江戸の玄関口となる「栗橋関所」が設けられていた埼玉県久喜市栗橋北が羽生PAから近いことから、羽生PAを現代の関所に見立てたところから発案されたそうです。
そして、江戸の日光街道の現代版が東北自動車道という事で、長いドライブの疲れを癒していただくためにタイムスリップして江戸の魅力を楽しんでいただきたいとの願いがあるそうです。
鬼平江戸処では人情の江戸を表現するにあたり、人情味あふれる人物のひとりとして鬼平こと長谷川平蔵に着目しました。長谷川平蔵は実在した火付盗賊改方長官で、鬼平犯科帳の主人公として知られ根強い人気を誇っています。
鬼平江戸処は江戸を描いた鬼平犯科帳の時代、18世紀末~19世紀前半の町と人情を史実に基づき忠実に再現しています。
江戸を再現した風景
正面は江戸の繁栄の象徴ともいえる日本橋大通りをイメージした街並みです。
鬼平犯科帳の小説に登場する盗賊に押し入られた日本橋の大店の看板が使われています。建物や看板などは古ぼけた佇まいに演出するエイジング加工を施し、江戸の空気感があふれる空間を演出しているそうです。
栗橋関所をイメージした入口から入ると、江戸を再現した景観が広がっています。ひとつひとつ雰囲気を出すための加工がされていたり、鬼平犯科帳にちなんだ仕掛けなどが隠されていたりと、楽しい空間になっていますので、訪れた際には探してみたりして楽しんでくださいね。
下町を再現したフードコート
この鬼平江戸処では魅力的な食事処にみやげ処がフードコートのスタイルで並んでいます。
このフードコートは、鬼平が闊歩したという本所深川界隈の下町の様子を再現したそうです。天井は空をイメージしていて、朝・夕・夜の感じに一定の時間ごとに入れ替わり、だんだんと色が変わっていく演出が面白いです。
▲こちらはフードコートの案内図です。
鬼平江戸処では江戸の伝統的な味と技を継承している老舗、名店を結集したそうです。
この中から実際に食べた商品をいくつかご紹介していきます。残念ですがフードコート内を撮影するのは禁止でしたので中のお店の写真はないです。
人形焼 文楽焼本舗
この文楽焼本舗は、鯛焼きの専門チェーン「おめで鯛焼き本舗」が手掛けるテイクアウトのお店です。ここでは行列もできるほど人気のお好み鯛焼きを販売しています。
お好み鯛焼き
▲こちらが「お好み鯛焼き(220円)」です。
お好み鯛焼きは中がたっぷりのキャベツやベーコン、紅ショウガに揚げ玉をソースとマヨネーズで味付けされているお好み焼き風の餡になっていて、これがほんのり甘い外のサクサク感と、もちもちの食感の皮との相性が絶妙に合いとても美味しいです。ボリュームもありドライブ途中のちょっとした軽食にはまさにぴったりな商品です。
この文楽焼本舗では、つぶあんやカスタードなどの甘い鯛焼きも勿論ありますし、人形焼きや期間限定の商品などあり小腹が空いた時やお土産などに最適ですよ。
くず餅・甘味 船橋屋
船橋屋は文化2年(1805年)創業のくず餅を販売している老舖です。明治初頭に出た瓦版「大江戸風流くらべ」において、船橋屋のくず餅が江戸甘いもの番付の横綱としてランクされ船橋屋の名声が不動のものになるなど、200年以上もの伝統を誇る和菓子屋です。
そんな船橋屋が高速道路店として初出店した店舗が羽生PAにあります。その場で食べられるくず餅やおしるこ、あんみつなどに、お土産の商品も販売しています。
串くず餅
▲こちらは「串くず餅のいちご(330円)」です。
串くず餅はくず餅に餡をトッピングした鬼平江戸処の限定商品です。伝統のくず餅を串に刺した新しいスタイルを鬼平江戸処の出店を記念に開発されたそうです。
このいちごの串くず餅はいちご餡に練乳、ポン米菓子がトッピングされた季節限定の商品です。練乳や餡の程よい甘さの中に、いちごらしい酸味も感じられさっぱりといただけます。いちご餡、ポン米菓子に弾力のあるくず餅の何とも言えない食感の組み合わせが面白く他では味わえない感じがたまらなく美味しいです。
串くず餅は定番のこし餡などに、季節によって違う餡がいくつかありますので是非食べてみてください。
軍鶏鍋 五鉄
鬼平犯科帳で重要な舞台となっている軍鶏鍋屋の「五鉄」を再現した店舗です。五鉄は1760年に開業し現在も営業を続けている老舗の鶏料理店「玉ひで」がモデルといわれています。
鬼平江戸処ではこの玉ひでが五鉄として実際に出店し、五鉄用にアレンジした軍鶏鍋や、劇中にも登場し開発に3年を費やした一本うどんなどオリジナルメニューを提供しています。
一本うどん
▲こちらは「一本うどん(800円)」です。唐辛子は自分でかけました。
一本うどんは、長さ50cm、幅2.5cm、厚さ1cmもあるうどんが一本、お椀に入ったダイナミックなメニューで、実際に江戸時代にも存在した料理です。この太さのため3時間ほど煮込む必要がありますが、原料は小麦のみとしながら煮込んでいる間に形が崩れないよう独自の工夫がしてあるそうです。
▲箸で持つとずっしりと重く迫力があります。
この太さなので噛り付く食べ方になります。ちゃんと中まで火が通っていて弾力のある歯ごたえで食べ応えがあります。濃い味付けの割り下はすき焼きに近い感じで、この太いうどんやネギ、温泉たまごと相性が良く美味しいです。慣れ親しんだうどんとはまた違った楽しさのある一本うどんでした。
みやげ処 屋台連
江戸一番の賑わいで名高い両国広小路の屋台の連なりをイメージした土産物売り場もあります。老舗の食品や和雑貨、菓子類のほか、鬼平にちなんだ商品、地元のおみやげやコンビニ商品などが取り揃えられています。
このみやげ処も他のパーキングエリアにはない、鬼平江戸処独自の面白い魅力的な商品がたくさんあります。バラエティーに富んでいるので、ちょっとしたお土産に喜んでもらえること間違いないと思いますよ。
鬼平江戸処のグルメはクオリティが凄い!
鬼平江戸処では鬼平犯科帳にちなんだお店に商品が満載で、工夫を凝らし楽しませてもらえるもの多く、他では食べられない限定メニューが目白押しなのでおすすめですよ。
全部のお店を紹介できなくて申し訳ないですが、また訪れた際には記事に追加できたらなと思っています。このほか、店舗の詳しい情報は鬼平江戸処店舗案内から確認してみてださい。
一般道からも利用可能
鬼平江戸処はパーキングエリアですが一般道から利用することが出来ます。一般道から利用する人の為の駐車場もあり、高速道路を使用していなくても買い物にお食事ができますので気になっている方は機会がありましたら利用してみて下さい。
江戸にタイムスリップしに行こう!
鬼平江戸処は世界観が素晴らしいだけでなく、外観や内装の雰囲気を作り出すためのエイジング加工などの細工など、ひとつひとつのこだわりが凄いです。食事にお土産など鬼平江戸処にしかない物もあったりとテーマ型エリアとして楽しい施設になっています。
高速道路のパーキングエリアですので、やはり土日・祝日や行楽シーズンは大変混み合いますし、駐車場に止められないこともありますので、休憩施設混雑情報板など確認して予定を立てましょう。
運転の疲れをとるためだけではなく、わざわざ立ち寄る価値のあるパーキングエリアだと思いますので、江戸にタイムスリップをしに「鬼平江戸処」に行ってみて下さい!
鬼平江戸処「東北自動車道 羽生PA(上)」
- 住所
- 埼玉県羽生市弥勒字五軒1686
- お問い合わせ先
- 羽生マネジメントオフィス
- 【営業時間】9:00~17:00
- 048-566-1215
- 公式サイト
- 鬼平江戸処HP
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